ストレスは考え方次第でいいものになる!(スタンフォードのストレスを力に変える教科書)

心理・健康

みなさんはストレスをどんなものだと思っていますか?一般的にストレスはわるいものと考えられ
出来るだけストレスを感じないようにすることがいいとされています。職場でもストレスチェックとか
あったりしますよね(ちなみに僕もストレスチェックをしたら、要注意状態でしんどいなあ(’ 口’)と悲観的になったことがあります。)
今回はスタンフォードのストレスを力に変える教科書より、ストレスは捉え方でいいものにもなる!ということについて紹介します。

ストレスとは?
そもそもストレスとは自分にとって大切なものが脅かされたときに生じるものと言われています。
愛する人の死、急いでいるときのレジ渋滞、病気・・挙げればたくさんあります。逆に言えばどーでもよいものにはストレスを感じず、自分が意識しているものが脅かされそうになったときなどに生じます。収入を上げたいと思っていれば、仕事量を増やして時間を犠牲にしないといけないこともあります。このときもストレスを感じます。意識しているものを無くすのは不可能です。その為、ストレスとある程度は向き合わなくてはいけません。

なんでストレスが悪いものと思われるようになったの?
ストレスの概念はハンス・セリエと呼ばれる研究者が最初に定義したといわれています。
彼の実験で、ラットにホルモン注射をすると出血性潰瘍ができてしまいました。他の物を注射しても同様のことが起こりました。さらに、極度の暑さ、寒さで苦しめる。休みなしで運動、騒音に一日中さらす・・。こういった過酷な条件下にラットをおくとラットは死んでしまいました。
ここから、外部から不快なストレスを与えると、体に悪影響を及ぼすということが浸透していき、それは人間にも言えることであると解釈。今日のストレスは悪いものだという話が広がっていったといわれています。
しかし、このような極端なストレスにさらされている人はどれだけいるでしょうか?監禁され、拷問されている人でなければ起こりえない条件です。そして、ストレスはこのような極端なものでなければ、良い影響を及ぼすことが分かってきています。

心理学者アリア・クラムの実験(スタンフォードのストレスを力に変える教科書より引用)
アメリカの金融機関である実験が行われました。金融機関で働いている人たちは高ストレスに晒され、メンタル疾患を抱えている人も少なくないようです。また、その実験が行われたときは金融危機の真っ只中。将来の不安や仕事量の増大など、これまで以上にしんどい時期だったようです。
従業員をグループに分け、①ストレスは心身に悪影響を与えるということを教えるビデオを見るグループ、⓶ストレスは体の回復力や集中力、成績向上につながるということを教えるビデオを見るグループ、③何もしないグループに分けられました。⓶のグループには、困難を乗り越えた企業、ストレスを受けながらも業績を上げた人の紹介も行いました。
すると、⓶のグループは受講後、健康問題が減り、仕事の生産性、他の人とのコミュニケーションなど様々な面で向上が見られたとのことでした。①、③のグループにはそれは見られませんでした。注目すべきは、これがしんどい状況下で行われたことです。それでも、⓶のグループはストレスに対してポジティブな考えを持つことで、良い影響が出たのです。

以上のことより、ストレスは極端なほど過酷なものでなく、ストレスに対する考え方をポジティブに捉えることで、自分自身に良い影響を与えるようです。ストレス=悪。この考え方が世間で浸透し、病院などでもストレスチェックなど、ストレスがあると駄目みたいな印象をつけられてしまっていますが、その考え方を変えていくことで、ストレスを味方に良い人生にしていくことができるのではないでしょうか!

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