皆さんは何かに取り組む時、意欲的に取り組めていますか?やらないといけないのに取り組めない、やりたいのにやる気がないってことあると思います。僕もやりたいことがあっても、やるのが億劫だったり、途中でやめてしまうことがありました。しかし、以下のことに取り組むことで、継続して取り組めることがかなり増えました。結論から言うと、
・その目標は現実的か?現実的でなければ少し目標を落とす。(落とした目標を達成したら、さらに高い目標にチャレンジしたらいい)
・なぜ達成したいか?(動機)、達成できそうか?(期待)、達成するとどんな結果が待っているか(価値)を明確化する。
・成功する勝算をたくさん探し、リスクを上回るようにする。
・目標を小さく小分けにし、たくさん達成感を得られるようにする。
の点に注意して、取り組んでいくと意欲的にこなしやすくなります!
心理学者のバンジュラが提示した自己効力感理論によると、人はある物事を達成したいとき、
- それに取り組む努力ができるか(効力期待)
- 取り組むことによって達成できる(結果期待)
の2つがそろって初めて意欲的に継続して努力できるのだそうです。
例えば、学年で中間くらいの学力の生徒が、学年トップの成績を取りたいとする。
・毎日20時間勉強をする。(①効力期待が伴わない)
・1週間に1時間だけ勉強をする。(②結果期待が伴わない)
といったものは人によるが継続した努力が難しいはずです。
もう少し現実的に考え、
・毎日3時間勉強する(①効力期待OK)
・半年後には学年10位以内に入る(②結果期待OK)
とすれば、できそうだなと思い、努力が継続しやすいようです。
また、出来るだけ具体的かつ目標を小分けしたほうがよく、
半年間たくさん勉強して学年10位以内に入る!
といったものでは、目標が大きすぎ、かつ抽象的なので続かない可能性があります。
毎日3時間勉強したら、ノートにシールを張っていくなど、毎日達成感を得られる工夫をすると続きやすいです。
心理学者アトキンソンによると、ある物事を達成したいと思うことを達成志向行動と呼び、この行動は
- 成功したいという気持ち(成功接近傾向)
- 失敗は回避したい(失敗回避傾向)
の2つから
達成志向行動 = ①成功接近傾向 - ②失敗回避傾向
と定義付けることができます。
成功する!という理由をたくさん見つけ、それが失敗するリスクを上回らないといけないということです。
また、達成志向行動は別の式でも表すことができ、
- やらなくてはいけない(動機)
- 自分にはできそうか(期待)
- やりがいのあることか(価値)の3つから
達成志向行動 = 動機 × 期待 × 価値
と定義付けることもできます。
例えば、高校生が医師になって苦しんでいる人を助けたいと思っている場合、
- 人を助ける人になりたい(動機OK)
- 医学部に合格できる学力がある(期待OK)
- 治療により人の命が助かる(価値OK)
の3つが揃って意欲がわきますが、
⓶ 医学部に到底合格できない学力(期待NG)だと、期待の値が0になり、達成志向行動が掛け算の結果0になってしまい、意欲がわかないということになります。
最初に結論で言いましたが、ある物事を達成したいとき、
・その目標は現実的か?現実的でなければ少し目標を落とす。(落とした目標を達成したら、さらに高い目標にチャレンジしたらいい)
・なぜ達成したいか?(動機)、達成できそうか?(期待)、達成するとどんな結果が待っているか(価値)を明確化する。
・成功する勝算をたくさん探し、リスクを上回るようにする。
・目標を小さく小分けにし、たくさん達成感を得られるようにする。
ということに取り組んでみると、意欲的にこなしやすくなります!
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