どんな特性によって困難さが生じるのでしょうか。
それは以下のようなものがあげられます。
①だいたいこれぐらいをつかむのが苦手
視覚化が難しく、基準がはっきりしないもの、あいまいなものは理解しにくい傾向があります。また、量や程度、度合いを把握するのが苦手です。表現、人間関係などのあいまいなことを理解することも難しいです。
②あれもこれもとぐちゃぐちゃになる
整理・統合が苦手です。整理・統合とは以下のようなものです。
このようにいくつかの要素をまとまりにする、一つに結論付けることを言います。これが苦手です。部分的・局所的な視点で緻密に捉えることは得意だが、全ての要素を関連付けられず、横並びに考えてしまって混乱してしまいがちです。また、注意があれこれ向きやすくて余計に混乱します。
③思考の道筋が固定的(こだわり)
一般的に状況に応じて柔軟にいろいろな思考を活用することが望ましいですが、特性があると決まった思考(こだわり)ばかり使ってしまいます。
④作業しながら使う一時的な記憶(ワーキングメモリ)が苦手
ワーキングメモリとは、頭の中の記憶の一時置き場で、何か情報を処理するときにはこのワーキングメモリを活用します。このワーキングメモリの容量が小さいと、記憶できずうまく処理ができません。このワーキングメモリの容量が低い特性を持つ人がいます。人と話していても、情報が抜け落ちていくため、真剣に聞いていない・自分の都合の良いように理解していると思われてしまうこともあります。
このような4つの特性によって、正しい判断が出来ず、生活に困難さを感じていることがあります。
コメント